口臭が強くなるのはどんなとき?原因と改善のための治療法を解説

      2025/11/20

大府市(愛知県)の歯医者、斎藤歯科医院で口臭についての解説

こんにちは、大府市(愛知県)の歯医者、斎藤歯科医院です。

口臭には、誰にでも起こる自然なものから、病気や生活習慣が原因で生じるものまでさまざまなタイプがあります。
そしてその多くは、原因を理解し正しく対処することで軽減可能です。
今回は、口臭の種類や原因、強くなるタイミング、セルフチェックの方法、治療法について解説します。

 

口臭の種類とその原因

生理的口臭

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生理的口臭は、寝起きや空腹時、緊張時など、特定の時間帯や状況で、誰にでも起こる口臭です。
唾液には口内の汚れを洗い流し、細菌の繁殖を抑える自浄作用がありますが、これらの状況では唾液の分泌が低下し口内が乾燥しやすくなります。
その結果、食べかすやはがれた粘膜が細菌によって分解され、ガスが発生して口臭が強まります。

 

病的口臭

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病的口臭は、口内や全身の病気が原因で生じる口臭です。
耳・のど・呼吸器・消化器の病気や糖尿病なども原因となりますが、多くは歯周病や虫歯、舌苔、歯垢など、口の中に原因があります。
放置すると症状が悪化して口臭も強まるため、早めにセルフケアや治療を開始することが大切です。

 

外因的口臭

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外因的口臭は、飲食物や嗜好品によって生じる口臭です。
代表的なものには、ニンニクやネギ、アルコールの摂取後の臭いがあります。また、喫煙も口臭の大きな原因です。
タバコの煙に含まれる成分が口内や舌、歯に付着し、独特の臭いを残すほか、タールやニコチンが歯や粘膜に沈着して口臭を慢性的に強めます。

外因的口臭は、原因となる行動を避ければ軽減できます。
また、飲食物によるものは一時的なため、うがいや歯磨き、水分摂取で軽減可能です。
一方、喫煙による口臭は、禁煙しない限り根本的な改善は困難です。

 

心因性口臭

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心因性口臭とは、実際には口臭が強くないにもかかわらず、「口臭がある」と強く感じてしまう状態です。
精神的なストレスや不安が強いときに起こりやすく、生活の質に影響を及ぼすこともあります。

この場合、通常の歯科治療では改善が難しいため、心理的なサポートが必要です。
心療内科や精神科でのケアのほか、口臭測定を受けて「臭いがない」と確認することが、緩和につながることもあります。

 

どんなときに口臭が強くなるのか

起床時
起床時の口臭は、一日の中でも特に強くなります。
これは、睡眠中は唾液の分泌が減り、細菌が増殖しやすくなるためです。
加えて、長時間食事をしていないことも口臭を強くする要因です。

緊張しているとき
緊張やストレスを感じると、唾液の分泌が減って口の中が乾きやすくなるため、口臭が強くなります。
この場合の乾燥は一時的なため、緊張が和らぐと唾液の分泌も戻り、口臭も落ち着きます。
人と接する場面で口臭を気にしすぎるとさらに緊張が強まることもあるため、水分補給や深呼吸でリラックスすることが大切です。

ホルモンの変調時
妊娠、月経、思春期、更年期など、ホルモンバランスが大きく変動する時期には、口臭が強くなります。
これは、唾液の分泌量や性質が変わることが主な原因です。
また、ホルモン変化によって精神的に不安定になりやすいことも、自律神経の乱れによって唾液の分泌が減り、口臭が強まる要因です。
さらに妊娠中は、つわりによる吐き気や嘔吐で口腔内が不衛生になりやすく、これも口臭の原因となります。

舌苔がたまっているとき
舌苔(ぜったい)は、細菌やはがれた粘膜、食べかす、タンパク質などが混ざり合い、舌の表面に付着したもののことです。
健康な人にも少量は見られますが、口の乾燥や体調不良、胃腸の不調、脱水などがあると厚くなりやすく、口臭が悪化する原因となります。

歯周病が進行しているとき
歯周病は、舌苔に次いで口臭の原因となることが多い病気です。
歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間に歯垢がたまりやすくなり、この歯垢が細菌によって分解されることで強い臭いが発生します。
さらに、歯ぐきの炎症で出血や膿が混ざると、独特の強い口臭を伴うことがあります。

食事のあと
特にニンニクやニラ、ネギ、アルコールなどの強い臭いを発生させやすい食品を摂った後は、口臭が強くなります。
ただし、ほとんどの場合は一時的で、時間が経てば自然に消えます。気になる場合は、水分をとったり、緑茶や牛乳を摂ったりすると軽減可能です。

たばこを吸ったあと
たばこを吸った直後は、口臭が強くなります。
これは、煙に含まれるタールやニコチンが舌や粘膜に付着し、独特のにおいを残すためです。
さらに、たばこには唾液の分泌を抑える作用があり、口内が乾燥すると細菌が繁殖しやすくなるため、たばこのにおいと混ざってより強い口臭につながります。

 

口臭のセルフチェック方法

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口臭を確認する方法として、コップやビニール袋に息を吐き出し、数秒後ににおいをかぐ方法があります。
舌の表面を清潔なガーゼやティッシュで軽く拭き、そのにおいを確かめる方法や、舌苔の色や付着具合をチェックすることでも、口臭の有無を大まかに判断することができます。

 

口臭の対処法

デンタルケア

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日々のデンタルケアは口臭の予防・改善に欠かせません。
歯の表面だけでなく、歯と歯の間や歯ぐきの境目も丁寧に磨くことで、口臭の原因となる汚れや細菌を減らせます。
歯ブラシだけでは届きにくい部分には、デンタルフロスや歯間ブラシを併用し、舌苔は専用の舌ブラシでやさしく清掃するようにしましょう。

 

食生活

にんにくやニラなど香りの強い食材は一時的に口臭を強めることがあるため、摂取のタイミングに注意しましょう。
また、砂糖を多く含む食品や甘い飲み物は、口内で細菌が増える原因となりやすいため、控えめにするといいでしょう。
食後の口臭が気になる場合は、水やお茶で口をすすぐだけでも、和らげることができます。
また、よく噛んで食べることで唾液の分泌を促すことも、口臭防止につながります。

 

医療機関でのケア

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セルフケアで改善が難しい場合は、歯科医院など医療機関でのケアも検討しましょう。
歯周病や虫歯の治療、歯石の除去や歯ぐきの炎症の改善は、口臭の軽減につながります。

 

まとめ

口臭は、原因を正しく理解し、日常生活での対策を続けることで改善を目指せます。
セルフケアだけで改善が難しい場合は、歯科や内科などの医療機関で専門的な検査や治療を受けることも有効です。
日々のケアと専門的なサポートを組み合わせることで、口臭の不安を軽減していきましょう。

 



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