なぜ無意識に舌で前歯を押すクセがつく?原因と対処法を解説

      2026/04/20

大府市(愛知県)の歯医者、斎藤歯科医院でなぜ無意識に舌で前歯を押すクセがつく?原因と対処法を解説

こんにちは、大府市(愛知県)の歯医者、斎藤歯科医院です。

無意識に舌で前歯を押してしまう癖は舌癖または舌突出癖と呼ばれ、歯並びの悪化、噛み合わせの異常、発音障害など、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。
今回は、舌で前歯を押す癖がつく原因、それによって起こる問題、対処法・治療法について解説します。

 

舌の正常な位置と機能

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安静時の舌先の正しい位置は、上の前歯の少し後ろ、上顎の天井部分です。
この位置をスポットポジションと呼び、この位置に舌があることで、舌は上顎に適度な圧力をかけ、あごの正常な成長を促します。
また、嚥下の際にも舌は上顎に押し付けられ、その力によって食べ物や唾液が喉のほうへ送られます。

 

舌突出癖とは

舌突出癖とは、安静時や嚥下時、発音時に、舌が前歯を押す癖のことです。
無意識に行われることが多く、常に舌が前歯に触れている場合もあれば、嚥下のたびに舌が前方に押し出される場合もあります。
こういった舌癖は、長時間、または1日に数百回から数千回繰り返されるため、歯並びに大きな影響を与えます。

 

舌で前歯を押す癖がつく原因

口呼吸や指しゃぶりの習慣

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舌癖の代表的な原因の一つが、口呼吸です。
口呼吸をしていると、気道を確保するために舌が下方に位置する低位舌になり、低位舌の状態では、舌は前方に突き出しやすくなります。
また、指を吸うために、舌が前方に位置する癖がつくこともあります。

 

舌小帯の異常

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舌の裏側と口腔底をつなぐ舌小帯が短かったり、前方についていたりすると、舌の動きが制限されます。
その結果、舌を上に持ち上げることが困難になり、舌癖がつくことがあります。

 

扁桃腺やアデノイドの肥大

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扁桃腺やアデノイドが肥大していると、気道が狭くなり、呼吸がしづらくなります。
その結果、口呼吸になったり、舌を前方に出して気道を確保しようとしたりすることで、舌癖がつくことがあります。

 

筋肉の機能不全

舌の筋力が弱いと、舌を正しい位置に保持することが困難になります。
そのため、舌や口唇、頬などの筋肉の機能が未発達であったり、バランスが悪かったりすると、舌癖が生じやすくなります。

 

歯並びや噛み合わせの問題

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上下の前歯の間にすき間がある開咬では、舌がそのすき間に入り込みやすくなります。
また、出っ歯は舌が前歯を押しやすくなります。
このように、歯並びの問題が舌癖の原因となることもあれば、舌癖が歯並びの問題を引き起こすこともあります。

 

心理的要因

ストレスや不安によって、無意識に舌で前歯を押したり、舌を動かしたりすることがあります。
また、退屈なときや集中しているときに舌を動かす癖がつくこともあります。

 

舌癖によって起こる問題

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歯並びの悪化
舌で前歯を押し続けることの代表的なリスクが歯並びの悪化です。
舌の圧力は持続的であり、矯正装置と同じような力を歯にかけ続けるため、徐々に歯を移動させてしまいます。
出っ歯や開咬は、舌癖によって引き起こされる典型的な不正咬合です。

噛み合わせの異常
舌癖によって前歯が前方に移動すると、上下の前歯が正しく噛み合わなくなります。
前歯で食べ物を噛み切ることが困難になると、奥歯に過度な負担がかかり、歯の摩耗や顎関節への負担が増加します。

発音障害
舌癖がある方は、発音時に舌が正しい位置に届かず、音を正確に作り出せないために特定の音の発音が不明瞭になることがあります。

あごの成長への影響
舌が上顎に接触していないと、上顎への刺激が不足し、上顎の横方向への成長が不十分になります。
その結果、歯が並ぶスペースが不足し、叢生と呼ばれる歯が重なった状態になりやすくなります。
また、顔面の垂直方向への成長が過剰になり、面長になることもあります。

矯正治療の困難さ
舌癖がある状態で矯正治療を行っても、治療中に舌が装置や歯を押し続けるため、治療の進行が遅れたり、期待した結果が得られなかったりします。
また、矯正治療後に舌癖が残っていると、歯が元の位置に戻ってしまう後戻りが起こりやすくなります。

口内の乾燥
舌癖がある方は、口が開いた状態であることが多く、口腔内が乾燥しやすくなります。
口腔乾燥は、虫歯や歯周病、口臭のリスクを高めます。

 

舌癖の対処法と改善方法

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原因疾患の治療
舌癖の背景に鼻づまりや扁桃腺の肥大などの原因がある場合、まずはこれらの治療が必要です。
原因・症状に合った治療を受けることで、鼻呼吸ができるようになり、舌の位置も改善されやすくなります。

筋機能療法
筋機能療法は、舌や口唇、頬などの口腔周囲の筋肉を鍛え、正しい機能を獲得するためのトレーニングです。
舌を正しい位置に保持するための訓練、正しい嚥下パターンを身につける訓練、口唇を閉じる力を強化する訓練などが行われます。

正しい嚥下パターンの習得
正しい嚥下パターンを身につけるためには、まず意識的に正しい飲み込み方を練習する必要があります。
舌を上顎につけた状態で、唇を軽く閉じ、歯を軽く接触させて飲み込みます。
最初は水を少量口に含んで練習し、徐々に固形物でも正しい嚥下ができるようにしていきます。

矯正装置による補助
舌が前方に突き出るのを物理的に防ぐ、舌癖の改善を補助する矯正装置もあります。
これらの装置は、主に成長期の子どもに使用され、舌癖の改善と歯並びの改善を同時に行うことができます。

 

舌癖を予防するためのポイント

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指しゃぶりの早期改善
3歳を過ぎても指しゃぶりが続いている場合は、卒業できるよう働きかけることが必要です。
無理にやめさせるのではなく、手を使う遊びを増やしたり、褒めることで意欲を高めたりするなど、肯定的なアプローチを意識しましょう。

口腔習癖への注意
舌癖以外にも、唇を噛む、頬杖をつく、爪を噛むなどの口腔習癖は、歯並びやあごの成長に悪影響を与えます。
これらの習慣に気づいたら、早めに改善するよう働きかけましょう。

定期的な歯科検診
定期的に歯科検診を受けることで、舌癖やそれによる歯並びの変化を早期に発見できます。
早期に発見し、必要に応じたトレーニングや治療を受けることで、歯並び悪化など後々のトラブルを防ぎやすくなります。

 

まとめ

舌で前歯を押す癖は、口呼吸、指しゃぶり、舌小帯の異常、扁桃腺やアデノイドの肥大、筋肉の機能不全など、さまざまな原因によって生じます。
この癖が長期間続くと、歯並びの悪化、噛み合わせの異常、発音障害、あごの成長への影響など、多くの問題を引き起こします。
対処法としては、まず原因となっている疾患がある場合はその治療が必要です。
その上で、筋機能療法によって舌や口唇の筋肉を鍛え、正しい嚥下パターンを習得していきましょう。

 



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