乳歯の歯並びが悪いのはなぜ?原因やリスク、対策を解説

      2025/09/20

大府市(愛知県)の歯医者、斎藤歯科医院で乳歯の歯並びについての解説

こんにちは、大府市(愛知県)の歯医者、斎藤歯科医院です。

乳歯の歯並びの悪さは、永久歯の歯並びやかみ合わせ、発音や咀嚼、心理面にも影響を及ぼします。
今回は、乳歯の歯並びが悪いことによって起こるリスクやその原因、対策について解説します。

 

乳歯の歯並びの悪さがもたらすリスク

大府市(愛知県)の歯医者、斎藤歯科医院で乳歯の歯並びについての解説

虫歯・歯周病のリスク増加
乳歯の歯並びが悪いと、歯と歯の間にすき間ができたり、歯と歯が重なったりすることで、歯ブラシの毛先が届きにくくなります。
その結果、歯磨きをしていても磨き残しが多くなり、虫歯や歯周病のリスクが高まってしまいます。

永久歯への悪影響
乳歯には、永久歯が正しい位置に生えてくるための「道しるべ」としての役割があります。
しかし、歯並びが悪いことで虫歯になり、乳歯が早く抜けてしまうと、その空いたスペースに隣の乳歯が動いてきてしまいます。
その結果、永久歯が生えるためのスペースが狭くなり、永久歯が斜めに生えたり重なったりすることがあります。

咀嚼や発音への悪影響
乳歯の歯並びが悪いと、上下の歯がしっかりとかみ合わず、前歯で食べ物をうまくかみ切ることが難しくなります。
また、正しく発音をするためには歯と舌の位置関係がとても重要です。
歯並びが乱れると、空気の通り道や舌の動きが妨げられ、サ行やタ行などの発音がはっきりできなくなることがあります。

心理的な悪影響
歯並びの悪さは、見た目に対するコンプレックスを生みやすくします。
人前で笑うことを避けたり、会話を控えたりと、性格の形成や社会性に悪影響を与える場合もあります。

顎関節症のリスク増加
歯並びの悪さは、口やあごを動かす筋肉の力のかかり方や使い方に偏りが生じる原因となります。
また、このようにバランスの悪い状態が長く続くと、顎関節に過度な負担がかかり、将来的に顎関節症を引き起こすリスクが高まってしまいます。

 

乳歯の歯並びが悪くなる原因

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指しゃぶり
指しゃぶりを長く続けていると、上の前歯に力がかかり続けるため、歯並びやあごの発育に影響が出る場合があります。
特に上の前歯が前に突き出る「出っ歯」や、上下の前歯がかみ合わない「開咬」といった状態につながりやすくなります。

舌の癖
舌の使い方も、歯並びに影響します。
例えば、舌先で前歯を押す癖があると、歯に少しずつ力が加わり続けることで、上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)になりやすくなります。

頬杖やうつぶせ寝
頬杖をつく癖やうつぶせで寝る癖は、左右のあごのバランスが崩れてしまう原因です。
また、下顎の成長が妨げられたり、将来的に顎関節症のリスクが高くなったりすることもあります。

口呼吸
口呼吸が習慣になっている場合、舌が常に下がった位置にあることで、上顎前突や叢生といった歯並びの乱れにつながるリスクがあります。
鼻づまりや鼻炎が原因で口呼吸になっている場合には、歯科だけでなく耳鼻咽喉科での診察も検討するようにしましょう。

口周りの癖
唇や爪をかむ癖は、前歯に持続的な圧力をかけるため、歯並びの乱れにつながります。
例えば、下唇をかむ癖があると上の前歯が前に押し出されて出っ歯になりやすく、上唇をかむ癖は下の歯が前に出て、受け口になりやすくなります。

乳歯の早期脱落
虫歯やケガによって予定よりも早く乳歯が抜けてしまうと、その空いたスペースに隣の歯が移動してきてしまいます。
その結果、本来永久歯が生えるはずだった場所が狭くなり、永久歯の歯並びの乱れにつながります。

あごの発育不足
あごの骨が十分に発達していないと、歯が並ぶためのスペースが足りず、歯が重なって生えたり、正しい位置に並ばなくなったりします。
特に、やわらかいものばかり食べている場合は、かむ力が弱まり、あごの成長が妨げられやすくなります。

遺伝
親に不正咬合がある場合、骨格が似ていることでその特徴が子どもにも現れることがあります。
ただし、遺伝だからといって必ずしも同じような歯並びになるわけではなく、改善できないわけでもありません。
早めのケアや生活習慣の見直しによって、予防や改善が可能です。

 

治療が必要な乳歯の歯並び

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開咬
開咬とは、上下の前歯がかみ合っていない状態を指します。
開咬のまま放置すると、奥歯だけでかむ習慣がつきやすくなり、その結果、奥歯のすり減りが進むリスクがあります。
また、不自然な力があごにかかるため、顎関節症のリスクも高まると考えられています。

叢生
叢生とは、歯が前後左右にずれてデコボコに生えている状態をいいます。
歯と歯の間に汚れがたまりやすく、歯磨きが難しいことで、虫歯や歯周病のリスクが増加するというデメリットがあります。

受け口
受け口は、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態です。
この不正咬合は、滑舌が悪くなりやすく、咀嚼機能にも悪影響を与えます。

出っ歯
出っ歯は、上の前歯が前方に大きく突き出ている状態です。
前歯が前に出ていることで、口が開いたままになりやすく、口内が乾燥しやすいことで、虫歯や歯周病になりやすくなるというリスクがあります。

 

乳歯の歯並びを悪くさせないためのポイント

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口呼吸をさせない
お子さんが口をポカンと開けていることが多い場合、口呼吸の可能性があります。
口呼吸は鼻づまりやアレルギー性鼻炎、姿勢の悪さなどが原因で起こることが多いため、改善が難しい場合は早めに歯科医院で相談するようにしましょう。

姿勢を正す
食事中に体が傾いたり、足がぶらぶらしていたりすると、片側のあごだけでかむ癖がつきやすくなり、かみ合わせのバランスが崩れるリスクがあります。
お子さんの成長に合わせて椅子やテーブルの高さを調整し、足がしっかり床や台に届くようにしましょう。

仰向けで寝かせる
うつぶせ寝や横向き寝が習慣になると、顔の片側にばかり圧力がかかり、あごの成長や歯並びに影響を与えることがあります。
癖をすぐに直すのは難しいかもしれませんが、仰向け寝を習慣にできるよう、寝具を見直したり、声かけをしたりするようにしましょう。

よくかんで食べる
かむことはあごの発達にとって欠かせない動作です。
食事では、やわらかいものだけでなく、野菜やお肉などかみごたえのある食材も取り入れて、よくかむ習慣をつけるようにしましょう。

歯科検診を受ける
乳歯の歯並びや虫歯を早めに見つけるためには、定期的な歯科検診がとても大切です。
下の歯が生え始める生後6か月頃を目安に、3か月から6か月に一度のペースで歯科医院を受診するようにしましょう。

 

まとめ

大府市(愛知県)の歯医者、斎藤歯科医院

乳歯の歯並びは「いずれ永久歯に生え変わるから」と思われがちですが、実はその後の永久歯の並びやあごの成長に大きく関わっています。
生活習慣を見直し、定期的な歯科検診を受けることで、お子さんの健やかな成長をサポートしていきましょう。

 



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